宇宙に使われる人たち。

乃南アサさんという作家さんをご存じでしょうか?
私はいくつかの作品から非常に影響を受けて、敬愛する作家さんの一人なのですが、最近『いちばん長い夜に』という作品を読んでびっくりしました。

その作品には2011年3月11日の仙台の描写が出てくるのですが、それが実にリアルでどうしてこんなにリアルに描けるのだろうと思ったら、なんとそれは作者がじかにした体験だったのです。

普段東京に住んでいらっしゃる作者。それが、”日帰りの取材でちょうど仙台を訪れていて、震災にあった”のです。『いちばん長い夜に』という作品を書くための取材で仙台に行く、と決めたとき、空いていた日が3月11日しかなかった、、、!
 

これを読んで、私は、『ああ、この人は宇宙に使われたのだ』と思いました。

このことを書くために、これを体験するために、宇宙によって仙台に行かされたのです。
 

震災後、被災の中心地ばかりがクローズアップされ、とてもひどい状態だったけれど、中心地ではない場所にいた人たちにはそれほど目が向けられなかった。

でも、そういう人たちの心にも、震災は大きな影響を与えていました。

1時間おきに目が覚めてしまう。
自分だけが助かってしまったように感じてしまう罪悪感。
言いたくても言えない、自分も辛いのに、もっと辛い人がいるのだから、と気持ちを押し込めてしまうこと。
 

そういうことを、作者自身が身をもって体験することで、そして、それを文章に書くことで、『ああ、同じ体験をした人がいる。やっぱり、辛いものは辛いよね。私たちもやっぱり被災者なんだよね。』と感じて、癒される人々がたくさんいるのだと思います。
 

自分自身が、お金のためではなく、生活のためでもなく、これをやりたい、このことを突き詰めたい、世界を変えたい、みんなを楽にしたい、と思って行動し始めると、宇宙はそういう人たちを見つけて、使い始めるんです。
 
宇宙はハードなことを仕掛けてくるので、先ほどの乃南アサさんのように、すごい体験をすることになったりします。

でも、それをちゃんと昇華させることで、私たちは周りの人々に影響を与え、地球を癒すことができる。
 
この文章を読んでくださっている方々は、みんなそういう使命を持っていらっしゃる方々だと思います。
ですから、みなさんには本当に勇気を持ってやっていって欲しい。そう思います。
 

今まさに、コロナに対して私たちはどのように行動するのか?ということが問いかけられています。
 

じっくり考えて、向き合っていきましょう。
私たちは、これを乗り越えて、新しい時代を築くためにここに来ているのです。

自分を信じて!私たちは大丈夫だから!

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